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JR福知山線の事故に思う

死傷者が500人以上となった大惨事。
今なお車内に残された人がいる一方で、原因究明の報道が続いています。
日本では電車は時間どおりに来てあたりまえ。さらにより安い運賃、時間短縮のため車体の軽量化、厳しい勤務体制が敷かれています。
1分半のために多くの命が失われました。(運転手が遅れを取り戻そうとして速度超過をしたという説の場合)
この事故の後、1分半くらい遅れてもよかったのに、と多くの人が思ったでしょう。
けれども、普段、電車が遅れればイライラし、高い運賃に文句を言うといったことがなかったでしょうか?
そうした日本人の需要に合わせた結果、起こった事故と言えなくもないのです。

もちろん、厳しい勤務体制にも耐えられる、技術的にも性格的にも優秀な運転手であれば、事故を起こすことはないでしょう。
経験11ヶ月という若い運転手ひとりに責任を押し付けてしまうのは簡単です。
高い資質のそなわっていない運転手に運転させないためにあると思われる処罰、それが却って彼にプレッシャーを与え、「多くの命を預かっている」という意識を忘れさせ、大事故を引き起こしてしまったとしたら皮肉です。
by cyamoro | 2005-04-28 10:18 | ニュース
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